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- #36 魔法の螺旋の前提となる成長サイクルとは(2)
こんにちは、高田崚史です。さて、前回は「火・水・風・土」という4つのエネルギーが循環する「成長サイクル」の全体像についてお話ししました。今回は、このサイクルが具体的にどう馬との関係性に影響し、どうすれば「自力で上達し続けられる自分(自走)」になれるのか、その核心に触れていきたいと思います。 1. 火(意志・目的):すべては「灯」から始まる 多くの人が、馬に乗る瞬間に「ミスをしないようにしよう」「先生に怒られないようにしよう」という守りの姿勢に入ってしまいます。これが「火」が消えかかっている状態です。 ここでの「火」とは、技術的な成功ではなく「今日、私は馬とどうありたいか?」という能動的な意図です。恐怖に飲み込まれそうな時こそ、この小さな「灯」を思い出すことが、自分を救う第一歩になります。 2. 水(感情・交流):心の凪を作る 意志が定まったら、次は「水」の領域です。自分の緊張や「馬に嫌われているかも」という不安を否定せず、「あ、今私はドキドキしているな」と認めてあげること。 あなたが「凪(なぎ)」のような穏やかな状態でいれば、鏡である馬も安心し、対話の窓を開いてくれます。逆に、ここが「氷」のように固まっていると、どんなに正しい脚を使っても馬には届きません。 3. 風(論理・伝達):思考を「情報」に変える 感情が整ったら、ようやく「風」、つまり思考の出番です。起きた現象を冷静に分析し、「なぜ今、馬はこう動いたのか?」という仮説を立てます。 コツを詰め込むのではなく、馬が理解しやすいシンプルな言葉(合図)に情報を整理してあげる。パニックで頭が真っ白になるのは、この「風」が暴走している証拠です。一度立ち止まって、思考を整理する回路を作りましょう。 4. 土(効率・調和):整った内面が「形」になる 最後が「土」、目に見える身体操作と結果です。「火・水・風」が綺麗に流れていれば、体は自然と最小限の動きで馬と同調します。 「体が整えば、馬は動く」。力ずくで動かそうとするのではなく、内面を調律した結果として、しなやかな騎乗が生まれるのです。 このサイクルのどこかが詰まると、私たちは「上手くいかない……」と立ち止まってしまいます。でも、安心してください。大切なのは「失敗しないこと」ではなく、「崩れた瞬間に、どのボタンを押し直せばいいかを知っていること」です。 身体がガチガチなら、一度「水(感情)」に戻って息を吐く。 何をしていいか分からないなら、「火(目的)」に戻って意図を灯し直す。 てことは…いつもお話しているように「自己分析」が必須なわけです。自分の緊急ボタンを自覚することが大事ですから。 このように、指導者に依存せず、自分一人で「レスキュー・マップ」を広げて元のサイクルに戻れるようになること。これこそが、私たちが目指す「自走」の姿です。バラバラだった知識が、このサイクルという一本の串で繋がったとき、あなたの乗馬は「修行」から「自由な対話」へと変わります。 それでは、また次回お会いしましょう!
- #35 ワタリが教えてくれたこと
こんにちは、高田崚史です。まさか、アンジェロが亡くなってから半年も経たずにワタリンまで失ってしまうとは思いもしませんでした。3月2日、ワタリンが亡くなりました。13歳になるのを間近に控えたワタリンでしたが、12歳で息を引き取りました。 何を隠そう、Horse Valueの所属馬第一号です。色々な媒体にもHorse Valueを背負って出てくれました。Horse Valueといえば、白い馬ワタリン、だったのではないでしょうか。その人気は思っていた以上でした。それは、亡くなってからのSNSに対する皆様の反応に表れています。とんでもない数の反応をいただきました。 ワタリン、愛されていたんだね。 そしてそれは、ワタリンのキャラクターによるものです。分け隔てのない、頼もしい存在のワタリン。特に、はじめて馬に乗る人にとって、ワタリンは本当に頼もしい存在だったはずです。それは「良い子」であろうとしたからではありません。ありのままの、自然体の姿でいる時に、大人しく人を乗せている、これがワタリンだったのです。それこそが、ワタリンの魅力だったと思います。そう思うと、Horse Valueの他の3頭(アンジェロ、グラ、ゴンタ)とは違う彼だけの特別な才能だったのです。 ただ、頑固な馬でもありました。それは精神的にだけではなく身体としても表れていたと思います。あれだけどこにいってもげっぷする場所を探す馬はいないと思います(笑)その頑固さは最後、彼の腰や背中の不調を加速させてしまったと思います。 僕は、ワタリンを映像ではじめて見たときに「この馬はダメだ」と思い、神にもそう言いました。Horse Valueの一頭目になる時、僕は反対だったのです。なぜなら、神が乗っても入り口近くで止まろうとする、駈歩は出ない…。そんなの、乗馬・馬術という切り口だったらありえないことだからです。 でも、結果としてそれがHorse Valueの第一歩の大きな強みになってくれました。たくさんの人の「はじめての乗馬」を支えてくれました。Horse Valueが愛されるきっかけをくれました。僕にとっても、乗馬・馬術の価値観とは違う部分から馬を知る、愛するきっかけをくれた馬でした。海で全く動じないどころか海水を飲むワタリンを見て驚き、本当に心強く思いました。 残念だったことは、人を乗せなくても生きていける、ということを僕たちが実現する前にワタリンが行ってしまったことです。人は乗せられないけど立っていられる。そういう時期が長い症状もあります。 今後展開していくサービスやアプリはそういったことを実現するための大きな一歩になったはずです。とはいえ、僕たちがそういった馬たちの力になっていきたいと思っている想いは今回のワタリンのことで一層強くなりました。 ありがとう、ワタリン。
- #34 魔法の螺旋の前提となる成長サイクルとは(1)
こんにちは。高田崚史です。ヨーロッパは寒さの頂点に来ている感じがします。先週フィンランドに行っていたのですがマイナス20度の世界で体調を崩しました。皆様も体調にお気をつけてお過ごしくださいね。 さて、今日は前回までの2回でお話しした「馬との関係性が上手くいくようになる魔法の螺旋」をさらに深ぼってお話していきます。深ぼってと言いつつ、どちらかというと前提となるような大きな理論になります。少し概念的な話になりますが付いてきてください! 魔法の螺旋においては、感情の交換という部分においてどのようなことを意識し行動しなければいかないか、ということを書いてきました。しっかりと馬の感情を受け止め、こちらが自己開示して、その上で方向付け、どんな結果になってもその責任を引き受ける…。こんなポイントを意識しながら共鳴層➡同期層➡突破層と3層を駆け上がっていくんでした。 ただ、これって聞いたら当たり前というか、いやそれやってるつもりなんだけどなあ、とか思った方もいるんじゃないかな、と思います。これがなぜそうなっているかというと、それぞれの行動とか意識が細切れにやっているからなんだと思います。言い換えて言うと、皆さんの意識と行動が分断されている、と思うのです。 感情の受け止め、自己開示、方向付け…これをバラバラにやっても中々上手くいきません。そもそもその中に得意・苦手があることもあるし、これらの行動が綺麗に流れていないと結果に繋がらず、自分のやっている行動ってダメなんじゃないか…と全否定に入ってしまうことがあるからです。こうなると「できない自分」という自己像を作ってしまい、馬との関係性も上手くいかなくなるのです。ということで、この人間の意識と行動を、繋がりをもって捉えなければいけないのです。 ここで出てくるのが、成長サイクルです。成長サイクルは4つの要素で構成されます。 火:意志、アイディア、想い 水:感情、繋がり、交流 風:思考、拡大、伝達 土:行動、身体、結果 これを火➡水➡風➡土➡次の火、と回していくのが成長サイクルです。これは、実は馬との関係性に限ったものではありません。火、水、風、土という自然エネルギーを人間はあらゆる成長局面で回しているのです。ただし、先ほどお話したようにこのエネルギーのどこかで詰まってしまう癖がある…これが人間です。 前回までお話した螺旋で、関係性においては、感情を共鳴させ、同期し(方向性を合わせ)、突破する(行動する)ということだったと思うのですが、それはあくまで関係性の中で重要な部分をピックアップしただけでその中で起こっていることを見ていくと、火➡水➡風➡土、のエネルギーを回していく必要があるのです。 だからこそ、この螺旋の話が個々にやるべきこととしては理解できるけど…となってしまいがちなのです。ちなみに、多くのハウツーはこの繋がりを欠きがちです。このサイクルを前提として個々のアドバイスが理解できれば良いのですが…なかなかそうはいかないものです。 今回はここまで。次回でさらに詳しくこのサイクルを見ていきます!
- #33 馬が自ら動くようになる魔法の螺旋(2)
こんにちは、高田崚史です。まだまだ寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?前回は「馬が自ら動くようになる魔法の螺旋」についてお話ししました。今回はその前提となる、自己理解と非言語コミュニケーションの重要性についてお伝えしたいと思います。 馬と向き合うとき、多くの人が「どう伝えれば動いてくれるのか」「正しい扶助は何か」といった技術に意識を向けます。しかし実際には、その前に問われているものがあります。それが、自分自身の状態をどれだけ理解できているか、ということです。 馬は言葉を持ちません。だからこそ、人が発している非言語の情報を驚くほど正確に受け取っています。姿勢、呼吸、筋肉の緊張、視線、迷い、そういったものすべてが、そのままメッセージとして伝わります。つまり、私たちは「伝えているつもりのこと」ではなく、「実際に在る状態」を馬に読まれているのです。 例えば、前に進んでほしい場面を想像してみてください。脚で合図を送り、手綱も整え、「進んでいいよ」と伝えている。それでも馬が一歩をためらうことがあります。そんなとき、少し自分の内側に目を向けてみると、「速くなりすぎたらどうしよう」「ちゃんとコントロールできるかな」というあなたの不安が潜んでいることがよくあります。 面白いことに、馬はその無意識のブレーキを正確に感じ取ります。身体は前進の合図を出しているのに、意識は止めようとしている。この不一致が、馬にとっては最も分かりづらいサインなのです。結果として、馬は「本当はどっちなの?」と問いかけるように、動きを小さくしたり、様子を見たりします。 逆に、自分の中で「進む」と決まった瞬間、馬の反応が突然変わることがあります。強く脚を使ったわけでもないのに、すっと前に出る。あの感覚を味わったことがある方もいるのではないでしょうか。技術が急に上がったわけではありません。ただ、内側と外側が一致したのです。 ここで大切なのは、「不安を持ってはいけない」ということではありません。不安を感じるのは自然なことです。問題になるのは、それに気づかないまま馬に向かうことです。自分はいま緊張しているな、少し怖いと思っているな、と理解できた瞬間、人は呼吸を整えることができます。そして、その整った状態こそが、馬にとっての安心材料になります。 これは地上でも同じです。曳き馬をしているとき、こちらが次の動きを迷っていると、馬は足を止めたり、周囲に意識を向けたりします。一方で、行き先が自分の中ではっきりしていると、リードを強く引かなくても自然と横に来てくれる。馬は力ではなく、意図の明確さについてきているのです。 非言語コミュニケーションとは、特別な技術ではありません。むしろ、自分の状態がそのまま関係性になる、というとてもシンプルなものです。だからこそ自己理解が深まるほど、馬とのやり取りは静かで、無理のないものになっていきます。 前回お話しした螺旋の第一段階、「安心できる存在かどうか」は、テクニックではなくこの自己理解から始まります。自分を理解し、整え、その状態で馬の前に立つ。すると馬は耳を向け、呼吸を合わせ、少しずつ関係が動き出します。そして、その安心を築くことで自然な非言語コミュニケーションが機能し始めるのです。 馬との関係を良くしようとするとき、外側に答えを探したくなるものです。ですが実は、最も大きな影響力を持っているのは、いつも自分自身です。だからこそ、まずは自分を知ること。そこからすべてが始まります。 次回は、この螺旋の考え方を包括するようなさらに大きな理論の話をしたいと思います。ここからの理論は、世界中どこを探しても聞くことができないものですのでお楽しみに!
- #32 馬が自ら動くようになる魔法の螺旋(1)
こんにちは、高田崚史です。少し降った雪が一生溶けない、シュツットガルトからお送りしています。 今日は、昨年末から別の形で取り組んでいたものが、丙午年2026に理論として降りてきた「馬が自ら動くようになる魔法の螺旋」についてお話ししようと思います。1月末ごろにYouTubeにて解説を出す予定なのですが、ここで情報を先出しします。 まずは理論の概要を。これは、馬が自ら動くようになるにはどうすれば良いか?についてのお話です。そして、それは3ステップの螺旋で起こる、ということです。 皆さんにいつもお伝えしているように、馬との関係がうまくいかないとき、多くの場合、問題は技術ややり方ではありません。人と馬の関係は、「安心できるか」「同じ方向を見ているか」「自分の意思で動きたいと思えているか」という、三つの段階を通じて深まっていきます。これを私は「相互作用の螺旋」と呼んでいます。一段ずつ積み上がり、うまくいくほど関係は深まりますが、どこかが崩れれば、また前の段階に戻る。馬との関係は直線ではなく、螺旋のように育っていくのです。 最初に必要なのは、「この人は安心できる存在か」という感覚です。馬は人の言葉や肩書きではなく、その瞬間の状態を感じ取っています。こちらが内心で焦っていたり、うまくやろうと力んでいたり、自分をごまかしていたりすると、馬はそれを不一致として感じ、距離を取ります。逆に、自分の不安や緊張を自覚し、呼吸が整い、内側と外側が一致したとき、馬は耳を向け、こちらに意識を向け始めます。ここが関係の出発点であり、どんな高度な技術よりも先に整える必要のある土台です。 安心が生まれると、次に問われるのは「同じ景色を見ているかどうか」です。馬は細かな指示で動く存在ではありません。大切なのは、これからどこへ行くのか、どんな動きを描いているのかというイメージを共有できているかです。人が頭の中で描いているものと、身体から伝わっているものが一致したとき、馬はパートナーとして動き始めます。ここでは「やり方」よりも、「何を一緒にやりたいのか」という意志の明確さが問われます。ここに、僕が年末お話ししたイメージングの話があります。 最後の段階は、馬が自分の意思で動きたいと思えるかどうかです。馬は、支配されていると感じた瞬間に力を失います。一方で、完全に任され放しでも動きません。人が手綱を通して伝えるべきなのは、「自由に動いていい。しかし、何が起きても責任は私が引き受ける」という覚悟です。その覚悟が伝わったとき、馬は驚くほど自律的に、そして力強く動き出します。 この三つの段階は、一度通れば終わりではありません。状況が変われば、馬の状態も、人の状態も変わります。すると、また安心からやり直す必要が出てきます。ただし、そのたびに理解と信頼は少しずつ深まっていく。これが「螺旋」である理由です。馬が動かないとき、それは失敗ではなく、「今どの段階でつまずいているか」を教えてくれているサインなのです。 この理論の解説はYouTubeで発信しますし、今後もオンライン交流会などで取り上げていきたいと思っています!次回は、この前提となる自己理解と非言語コミュニケーションについて話したいと思います。
- #31 丙午年2026
こんにちは、高田崚史です。新年、明けましておめでとうございます。昨年は本当にお世話になりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 さて、今年の話に入っていく前に、2025年末ついに皆様にお会いできたことがとっても嬉しかったです。これは、神・りょうへいくん(あと聖馬)のお陰であるのでそこも感謝しつつ、まず皆様がこんな風に僕たちを応援しつつ参加してくださる、アットホームな雰囲気が本当にありがたかったです。 寒かったですが、たくさんのことがお伝えできていればよいな、と思います。クリニックはある程度準備したものを話しつつ、その馬や場に合わせてでしたので、前回・前々回でお話しした内容を一部網羅できませんでしたね。 特に馬の状態把握の面で、馬を感じることに主眼を置いたため、皆様自身の癖によって引き起こされていることや、馬の性格などについてお話ししながらできなかったな、と振り返って思います。とはいえ、まずは馬の動きを感じる。特に馬の流れを感じる。の部分が根幹になってきますのでそこがお伝えできて良かったです。 馬個別についてだったり、皆様自身の個別の癖については、また別の機会でイベントをさせてもらえると嬉しいです。 さて、ここから2026年の話。2026年は60年に1度の丙午年(ひのえうまどし)です。これが、どんな年かというと「火」のエネルギーが強い年であると言われています。火のように情熱的で、意欲的で、アイディアに溢れた年ということです。 Horse Valueとしては、いくつかのことを新たにやっていきたいと思っています。 ➀馬術競技に力を入れます →火のエネルギーを持って競技に出る人がベストの結果を出せる年にします →その時間や結果を通じて皆様に知識や体験を共有します ➁アプリを作ります →世界中どこを探してもない、馬をライブで見ることのできるアプリを作ります →皆様に楽しんでほしいのと、是非馬好きのお仲間に広げてほしいです ③夏は休みます →馬の負荷を考え、7月と8月のレッスン業務・トレッキング業務を停止します →ウマットメンバーさん限定で、スペシャル朝活イベントを考えています 2026年、火のように結果を求め努力し、新しい事業を立ちあげ、同時に燃え尽きないように、暴走しすぎないように夏は休む。丙午年ならではの1年にしていきたいと思っています。皆様、ご理解とご協力、応援をお願いします。 こんなことしてほしい!というご要望もどんどん受けていこうと思っています。是非オンライン交流会やメッセージなどでお気軽にご相談ください。
- #30 クリニックのテーマ(2)
こんにちは、高田崚史です。日本もついにとっても寒くなってきたようですね。風邪やインフルにはお気を付けください。 さて、前回もお伝えしましたが、ブログ公開当日の12月27日(土)13時から16時で、「馬への適切な伝え方」「馬の状態把握」の2点を最大のテーマとしながら、クリニックを行います。説明や質問に答えるだけでなく実技も交えます。 乗馬実技は事前に申し込みいただいた方のレッスンも含みます。レッスンを受ける方は、普段乗っている馬を高田が下乗りして調整することで、どう変化するのか体感として感じてもらうことができます。レッスンに関してはもう満席になってしまいましたが… オブザーブ(ウマット会員さん無料、会員さんではない方1人5,000円)も大歓迎です。オブザーブの方も説明や下乗りの様子を解説付きで見ることができ勉強になると思います!本日開催ですが、思いきって当日飛び込み参加も大歓迎です。 前回と今回の2回で、前もってクリニックのテーマについてお話ししておこうと思います。先々週は「馬への適切な伝え方」をお伝えしたので、今回は「馬の状態把握」についてお話ししていきたいと思います。 前回、馬に「良い状態」をイメージさせることが大切、と話しましたね。そんな中で当然うまくいかないこともあるでしょう。つまり、馬が悪い状態である時があるということです。ここで、状態把握を正確にできる必要があります。そうでなければ、その間違いを正していくポイントを逃してしまうからです。 前回も話したように、悪いところをダメ!と伝えるのはできるだけ明確に、ポイントを絞った方が良いです。そのポイントがズレていると大変です。だからこそ状態把握が命なわけです。 例えば、皆さんは「馬になめられている」と言われたことはありませんか?さて、それってどんな状態のことを指していますか?これって、馬が指示を聞き入れてくれない場合に言われると思いますが、もっと詳しく見ていく必要があります。 甘えられている?指示が伝わっていない?嫌がられている?抵抗されている? そしてその馬は 素直で良い子?性格が難しい子?おっとりした子?気が強い子? この点をしっかり知るのも大切です。ここに対する理解がないままに、なめられているということは気を強く持たなきゃ!とか厳しくしなきゃ!とかなってしまっていることが多いんです。結果として前回お話ししたような、これもダメあれもダメに繋がっているケースが多く見られます。 本日は是非このポイントをしっかりと体験してもらいたいと思っています。 さて、本日お会いできる方は楽しみにしています!そしてそうでない方、28日の年内最後のオンライン交流会に出られない方は、良いお年を。来年もよろしくお願いします!
- #29 クリニックのテーマ(1)
こんにちは、高田崚史です。日本もついにとっても寒くなってきたようですね。風邪やインフルにはお気を付けください。 さて、以前もお伝えしましたが、12月27日(土)13時から16時で、「馬への適切な伝え方」「馬の状態把握」の2点を最大のテーマとしながら、クリニックを行います。説明や質問に答えるだけでなく実技も交えます。 乗馬実技は事前に申し込みいただいた方のレッスンも含みます。レッスンを受ける方は、普段乗っている馬を高田が下乗りして調整することで、どう変化するのか体感として感じてもらうことができます。レッスンに関してはもう満席になってしまいましたが… オブザーブ(ウマット会員さん無料、会員さんではない方1人5,000円)も大歓迎です。オブザーブの方も説明や下乗りの様子を解説付きで見ることができ勉強になると思います! 今日は、前もってクリニックのテーマについてお話ししておこうと思います。再来週の27日の午前と合わせて2回分に分けてお伝えしますね。 一つ目のテーマは、馬への適切な伝え方についてです。 ここでのポイントは「良いことを伝える」です。どういうことか。これ実は人間への指示の仕方や教え方でも同じだと言われています。逆にダメなパターンは、やってはいけないことを「ダメ、ダメ」と伝え続けること。これでは、馬は何をすればよいのかイメージが湧きません。 僕が乗っている時最も大事にしているのは、良いイメージを持つことです。そしてそれを馬に表現してもらうにはどうしたら良いのだろう?というアプローチの仕方をします。もし、馬がそれを表現してくれた時に「そういうこと!」と褒めてあげるようにするのです。 皆さんも、初めて何かをやるときに、これやっちゃダメ、これもダメ、と言われるとわけがわからないですよね?まずは、大体こういうイメージ、と見てからやってみて、うまくいったところを褒めてもらいたいはずです。そして間違いなくその方が成長が早いのです。(皆さんの乗馬も全く同じなので、Horse Valueとしては褒めて伸ばす、みたいなスタイルと言われることが多いです。) 馬がそれをしっかりとイメージして「何が良い」のか分かっているかがとっても大事で、それが分かっているうえで抵抗しているのだとしたら、そこで初めてダメ!と伝えるのです。しかも、何がダメかをより明確に、短く、集中して、です。そういった場合には、馬も何がダメか分かっています。多くの場合は、この何が良いのかの前提共有ができていない中で、ダメ!ダメ!と押し付けているパターンになってしまっています。 だからこそ、良い状態の馬に乗る、とか良い状態を覚えておく、とか上手い人が乗っているのを見る、とかイメージ作りがとっても大切なのです。できるだけ初心者のうちは、馬の良いところを吸収していけるようになると良いと思います。 再来週は、このテーマを最も大切なこととして取り扱っていきます。
- #28 馬って可愛いよね
こんにちは、一般社団法人Horse Valueの高田です。ヨーロッパではクリスマスマーケットの時期が始まりました。ヨーロッパは、日本が暑い夏に来るか、クリスマスシーズンに来ることをお勧めします。寒い冬が最高のスパイスになります。ただし、イブとクリスマスはお店が何もやってないので注意が必要です(笑) さて、最近ホースミラーリングセッションを千葉県の我孫子市や、茨城県の水戸市でやらせてもらっています。これってすごくありがたいことで、特に茨城県水戸市はライディングクラブウインズさんという、歴史ある乗馬クラブさんからお声掛けいただいて、セッションを提供できています。 そんな中で感じることがあります。 馬って可愛いね。 もちろん、我孫子のエクフォラスさんも水戸のウインズさんもホースミラーリングセッションに適した馬を出してくれているんだと思います。それでも…今までで、ホースミラーリングセッションが機能しなかった馬が全然いなくて。 改めて、馬が誰しも鏡となる性質を持っているし、人のことを好きになることができるし、人と繋がりを持つことができるよな、と感じています。これって僕らの業界としては素晴らしいことで、例えば乗馬をしていくにはもう身体がもたない高齢の馬も、リハビリ中の馬も、運動はさせたくない馬も、ホースミラーリングセッションなら大活躍です。残酷な言い方をすると、身体を使ってしか人に価値を提供できなかった「馬」という存在にとって、その精神性が価値を持つことはとっても良いことだと思います。 僕は残念ながらオンラインなので馬を遠くから見ることしかできないのですが、とっても可愛いと感じます。 この可愛さ、癒しをより手軽な形で価値にしていくべく、アプリの開発に邁進しています。結局伝えたいメッセージは、馬って癒されるよね、ということだし、そんな馬と触れ合ってほしい。今はまだ、なかなかそれを認知してもらい、布教できる手段が少ないのでアプリという形で世の中に訴求していきたいと思っています。 今の世の中、癒しが足りませんよね。いや、日常の小さな癒しを発見できないほど日々が忙しく時代の流れが凄まじく、、そんな時代だからこそ、この馬の癒しをもっと広げたいな、と感じます。ウマットも結局馬って可愛いよね、ということがエネルギーの源泉だよなと最近原点回帰して思っています。 皆さんにも是非様々な拠点の可愛い馬を見てもらえるような機会を作れたらと思いますのでお楽しみに!
- #27 馬を良くするということ
こんにちは、高田崚史です。ヨーロッパは本当に日が短くなって寒くなってきました。 さて、僕は12月に一時帰国予定です。別途ウマットチャットでご連絡しましたが、オフラインイベントを12月27日に実施予定です。そこでは、皆さんが普段レッスンで乗られる馬であるゴンタやグラを皆さんが乗る前に「下乗り」をさせていただき、その後で乗っていただこう!という内容です。 皆さんが、乗馬クラブさんで「下乗り」というものをやってもらっているかは分かりませんが、やっぱり馬の調整というのは非常に重要です。皆さんは、馬に上手に乗れるようになりたい、と思ってらっしゃると思うし、その根幹には「皆さんが乗った時に馬が良い状態」であるといいな、という願いを持ってらっしゃるんじゃないかなと思っています。 そんな前提を持っていても、馬が良い状態、という体感を持っていないとそれを達成するのが難しいです。もちろん良い馬にしていく過程で何をするのか、といったことは重要ですがまずは良い、というゴールの設定が重要です。そのゴールを体感してもらいやすいのが、下乗り後の馬が整った状態なのです。 これは、イベント内で詳しくお話していきますが、まずはブレーキ、アクセル、ハンドル操作がしやすくなります。しっかりとルールを分かりやすく、明確にする。ということが一番最初になります。 ただ敏感になるだけではありません。敏感にしすぎてしまうと、逆に初心者の皆様には扱いづらい馬になってしまうからです。イメージとしては、ブレ―キ、アクセル、ハンドルを柔らかくします。車で言うと、アクセルを踏んだ時にじわっとスタートするようになるイメージです。多くの皆さんが、馬の急な動きを怖いと思いがちなのでそのあたりの反応を調整していきます。 もう一つは、馬が身体を柔らかく使えるので、反動が少なくなったり「乗りやすい」という感覚になります。これもどういう風に作っていくのかはイベントで乗りに来てほしいのですが、馬の動きにひっかかりとか、ゴツゴツ感がなくなることがとっても大切です。 こんなことを身体で体験する機会を会員の皆様に提供したいと思います。さらに!見学は自由ですし、お友達をご招待することもできます。会員様だけの特別価格にしているのでビジターの方は少し割高に感じるかもですが…正直言って、この体験をしてもらえるだけで、正解を知ることができるのでプライスレスな体験です。 是非、皆さんに会いたいですし、皆さんが普段乗っている馬たちが全然いつもと違う感じなのも楽しんで感じたり、見たりしてほしいと思います。公式ラインやスタッフに直接申し込んでいただけるとありがたいです!
- #26 馬術競技における「美」
こんにちは、高田崚史です。これまでずっと季節について書いてきましたが2週間に1回だとほとんど書くことがないです。今、フィンランドにいますがとても寒いです。日本もなんだか寒そうですね。 さて、最近当社代表の神が馬術競技に復活しています。ありがたいことに神に教えてほしい、と信頼してくれる若者や親御さんがいらっしゃるからこそです。今日はそんな馬術競技について話していきます。 馬術競技は、当たり前ですが馬と一緒にやるスポーツです。ただ、僕はスポーツという側面だけではなく芸術的な要素があると思っています。馬場馬術では当たり前ですが、美しさが重要です。本来的に言うと、馬場馬術はよく分からずに見ても感動したり、驚かされたりするはずです。 障害馬術でも、この美しさは重要だと思っています。障害物を飛び越えればなんでも良いのですが、結局美しさと良い結果はかなり近いところにあります。つまり、綺麗に躍動感をもって馬が動いているかどうか、というのは非常に重要です。 美しさが重要、ということは、それは芸術に通ずるということです。どうやって馬を美しく跳ばせるか。言葉を変えるとどうやって力を発揮させるか、とか効率良く身体を使わせるかというところなんですが、そこに至るまでの道のりはもちろん「美しい」という基準そのものが違うこともかなりあります。 まさに、芸術。日々一緒にトレーニングしてきた馬、そしてその馬と織りなすパフォーマンスを見てもらう場でもあるわけです。馬術選手はどんな人もこの感覚を持っていると思います。芸術であり、職人技でもあるのです。 ですから、この美しさ、というのを是非神やプロ選手を見る時に注目してみてほしいです。細かく言うと、僕が乗って考える飛越の美しさと、神が考えるものは違います。そんな所も、機会があればお見せして行けたらと思っています。日本で見ることができる選手としては、僕の師匠の増山誠倫(たかみち)さん、僕が日本代表で共に戦った吉澤彩(ひかり)さんは美しいと思います。海外の選手で言うとLorenzo de lucaやBen Maherなど是非YouTube等で検索してみてください。 馬にも美しさがあります。トレーニングして、洗練されてくるとそこには美しさが宿ります。競馬もそうなのかもしれませんが、分かりません。この美しさが宿っていく様を、最近で言えばシーちゃんなどを見て感じてもらえると嬉しいです。海外の馬たちは見た目の美しさも違いますので是非、そこにも注目してください。 次回の試合は12月でしょうか。その時には、僕も一時帰国予定ですのでそんなことをお話ししながら観戦できたら嬉しいです。
- #25 Horse Value、5歳になったよ
こんにちは、高田崚史です。欧州はもう冬です。寒いです。日本は今一番過ごしやすい時期ですかね。ホースミラーリングセッションを実施させてもらってもそれを感じます。 さて、皆様にはまず御礼を言いたいです。今年10月にHorse Valueは5歳になりました。2020年の10月に形になったHorse Valueは5年間を皆様と共に過ごすことができました。会社の数え方としては6期目に入ったことになります。まずは、これまで応援していただきありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。 5期目の昨年度は、ウマットをはじめさせてもらったことが、僕らの中でも大きなニュースです。それによって、お客様との繋がりをより強く、継続的にすることができました。乗り放題というコンセプトだったものが、今世界観をもってウマットという形にできたことが嬉しいです。Horse Valueきっかけで馬の世界を知ってもらった方、他の場所で馬と関わりながら悩みを解決したい方、Horse Valueに乗馬の場所を移していただいた方の全てに良いサービスが提供できているのではないかな、と思っています。 神も試合に出始めましたし、僕も来年3月にはドイツから日本に帰ります。どんどんオフラインで集まる時間も創りたいですね。6期目の今年度は、ウマットのメンバーをどんどん増やしてこの世界観に共感する人を増やしていきたいとも思っています。 そこで始めたのがYouTubeです。また、noteでも心・乗馬道の連載を少しずつはじめました。是非、ウマットメンバーの皆さんにも楽しんでもらいつつ、拡散していただけると嬉しいです。 僕たちの世界観は「馬の社会的価値を高める」ことに集約されています。それをどのように実現するかというと、馬との心の繋がりが皆様の社会生活を豊かにすることです。もちろんその一つが、犬や猫のように可愛く、癒される部分です。でも、それだけではありません。一緒に取り組み、苦しみ、乗り越える。そんなことができるのは馬と人の素晴らしさだと思います。馬から生き方を学ぶ、という要素も大切にしていきたいです。 それぞれのサービスは、上に書いたような部分をカバーするようにイメージしています。癒される、という部分は観光事業やイベント事業で、一緒に乗り越えるという部分はレッスン事業で、馬から学ぶのは研修事業になっています。ウマットについては、この全ての要素を皆さんと共有しながら日々を過ごしていくことを考えています。 今後も新規事業では、その部分を意識して行っていきます。これからウマットの皆さんにお助けいただきたいのは、アプリ開発のご協力です。この馬のライブ映像と一緒に毎日の習慣実施を助けるアプリはウマットメンバーさんが使ってほしい層と一致しています。是非、使ってみてご意見をいただくテスト協力をお願いします。 5歳のHorse Valueと一緒に、馬との繋がりを深め、広げていきましょう!