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- #28 馬って可愛いよね
こんにちは、一般社団法人Horse Valueの高田です。ヨーロッパではクリスマスマーケットの時期が始まりました。ヨーロッパは、日本が暑い夏に来るか、クリスマスシーズンに来ることをお勧めします。寒い冬が最高のスパイスになります。ただし、イブとクリスマスはお店が何もやってないので注意が必要です(笑) さて、最近ホースミラーリングセッションを千葉県の我孫子市や、茨城県の水戸市でやらせてもらっています。これってすごくありがたいことで、特に茨城県水戸市はライディングクラブウインズさんという、歴史ある乗馬クラブさんからお声掛けいただいて、セッションを提供できています。 そんな中で感じることがあります。 馬って可愛いね。 もちろん、我孫子のエクフォラスさんも水戸のウインズさんもホースミラーリングセッションに適した馬を出してくれているんだと思います。それでも…今までで、ホースミラーリングセッションが機能しなかった馬が全然いなくて。 改めて、馬が誰しも鏡となる性質を持っているし、人のことを好きになることができるし、人と繋がりを持つことができるよな、と感じています。これって僕らの業界としては素晴らしいことで、例えば乗馬をしていくにはもう身体がもたない高齢の馬も、リハビリ中の馬も、運動はさせたくない馬も、ホースミラーリングセッションなら大活躍です。残酷な言い方をすると、身体を使ってしか人に価値を提供できなかった「馬」という存在にとって、その精神性が価値を持つことはとっても良いことだと思います。 僕は残念ながらオンラインなので馬を遠くから見ることしかできないのですが、とっても可愛いと感じます。 この可愛さ、癒しをより手軽な形で価値にしていくべく、アプリの開発に邁進しています。結局伝えたいメッセージは、馬って癒されるよね、ということだし、そんな馬と触れ合ってほしい。今はまだ、なかなかそれを認知してもらい、布教できる手段が少ないのでアプリという形で世の中に訴求していきたいと思っています。 今の世の中、癒しが足りませんよね。いや、日常の小さな癒しを発見できないほど日々が忙しく時代の流れが凄まじく、、そんな時代だからこそ、この馬の癒しをもっと広げたいな、と感じます。ウマットも結局馬って可愛いよね、ということがエネルギーの源泉だよなと最近原点回帰して思っています。 皆さんにも是非様々な拠点の可愛い馬を見てもらえるような機会を作れたらと思いますのでお楽しみに!
- #27 馬を良くするということ
こんにちは、高田崚史です。ヨーロッパは本当に日が短くなって寒くなってきました。 さて、僕は12月に一時帰国予定です。別途ウマットチャットでご連絡しましたが、オフラインイベントを12月27日に実施予定です。そこでは、皆さんが普段レッスンで乗られる馬であるゴンタやグラを皆さんが乗る前に「下乗り」をさせていただき、その後で乗っていただこう!という内容です。 皆さんが、乗馬クラブさんで「下乗り」というものをやってもらっているかは分かりませんが、やっぱり馬の調整というのは非常に重要です。皆さんは、馬に上手に乗れるようになりたい、と思ってらっしゃると思うし、その根幹には「皆さんが乗った時に馬が良い状態」であるといいな、という願いを持ってらっしゃるんじゃないかなと思っています。 そんな前提を持っていても、馬が良い状態、という体感を持っていないとそれを達成するのが難しいです。もちろん良い馬にしていく過程で何をするのか、といったことは重要ですがまずは良い、というゴールの設定が重要です。そのゴールを体感してもらいやすいのが、下乗り後の馬が整った状態なのです。 これは、イベント内で詳しくお話していきますが、まずはブレーキ、アクセル、ハンドル操作がしやすくなります。しっかりとルールを分かりやすく、明確にする。ということが一番最初になります。 ただ敏感になるだけではありません。敏感にしすぎてしまうと、逆に初心者の皆様には扱いづらい馬になってしまうからです。イメージとしては、ブレ―キ、アクセル、ハンドルを柔らかくします。車で言うと、アクセルを踏んだ時にじわっとスタートするようになるイメージです。多くの皆さんが、馬の急な動きを怖いと思いがちなのでそのあたりの反応を調整していきます。 もう一つは、馬が身体を柔らかく使えるので、反動が少なくなったり「乗りやすい」という感覚になります。これもどういう風に作っていくのかはイベントで乗りに来てほしいのですが、馬の動きにひっかかりとか、ゴツゴツ感がなくなることがとっても大切です。 こんなことを身体で体験する機会を会員の皆様に提供したいと思います。さらに!見学は自由ですし、お友達をご招待することもできます。会員様だけの特別価格にしているのでビジターの方は少し割高に感じるかもですが…正直言って、この体験をしてもらえるだけで、正解を知ることができるのでプライスレスな体験です。 是非、皆さんに会いたいですし、皆さんが普段乗っている馬たちが全然いつもと違う感じなのも楽しんで感じたり、見たりしてほしいと思います。公式ラインやスタッフに直接申し込んでいただけるとありがたいです!
- #26 馬術競技における「美」
こんにちは、高田崚史です。これまでずっと季節について書いてきましたが2週間に1回だとほとんど書くことがないです。今、フィンランドにいますがとても寒いです。日本もなんだか寒そうですね。 さて、最近当社代表の神が馬術競技に復活しています。ありがたいことに神に教えてほしい、と信頼してくれる若者や親御さんがいらっしゃるからこそです。今日はそんな馬術競技について話していきます。 馬術競技は、当たり前ですが馬と一緒にやるスポーツです。ただ、僕はスポーツという側面だけではなく芸術的な要素があると思っています。馬場馬術では当たり前ですが、美しさが重要です。本来的に言うと、馬場馬術はよく分からずに見ても感動したり、驚かされたりするはずです。 障害馬術でも、この美しさは重要だと思っています。障害物を飛び越えればなんでも良いのですが、結局美しさと良い結果はかなり近いところにあります。つまり、綺麗に躍動感をもって馬が動いているかどうか、というのは非常に重要です。 美しさが重要、ということは、それは芸術に通ずるということです。どうやって馬を美しく跳ばせるか。言葉を変えるとどうやって力を発揮させるか、とか効率良く身体を使わせるかというところなんですが、そこに至るまでの道のりはもちろん「美しい」という基準そのものが違うこともかなりあります。 まさに、芸術。日々一緒にトレーニングしてきた馬、そしてその馬と織りなすパフォーマンスを見てもらう場でもあるわけです。馬術選手はどんな人もこの感覚を持っていると思います。芸術であり、職人技でもあるのです。 ですから、この美しさ、というのを是非神やプロ選手を見る時に注目してみてほしいです。細かく言うと、僕が乗って考える飛越の美しさと、神が考えるものは違います。そんな所も、機会があればお見せして行けたらと思っています。日本で見ることができる選手としては、僕の師匠の増山誠倫(たかみち)さん、僕が日本代表で共に戦った吉澤彩(ひかり)さんは美しいと思います。海外の選手で言うとLorenzo de lucaやBen Maherなど是非YouTube等で検索してみてください。 馬にも美しさがあります。トレーニングして、洗練されてくるとそこには美しさが宿ります。競馬もそうなのかもしれませんが、分かりません。この美しさが宿っていく様を、最近で言えばシーちゃんなどを見て感じてもらえると嬉しいです。海外の馬たちは見た目の美しさも違いますので是非、そこにも注目してください。 次回の試合は12月でしょうか。その時には、僕も一時帰国予定ですのでそんなことをお話ししながら観戦できたら嬉しいです。
- #25 Horse Value、5歳になったよ
こんにちは、高田崚史です。欧州はもう冬です。寒いです。日本は今一番過ごしやすい時期ですかね。ホースミラーリングセッションを実施させてもらってもそれを感じます。 さて、皆様にはまず御礼を言いたいです。今年10月にHorse Valueは5歳になりました。2020年の10月に形になったHorse Valueは5年間を皆様と共に過ごすことができました。会社の数え方としては6期目に入ったことになります。まずは、これまで応援していただきありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。 5期目の昨年度は、ウマットをはじめさせてもらったことが、僕らの中でも大きなニュースです。それによって、お客様との繋がりをより強く、継続的にすることができました。乗り放題というコンセプトだったものが、今世界観をもってウマットという形にできたことが嬉しいです。Horse Valueきっかけで馬の世界を知ってもらった方、他の場所で馬と関わりながら悩みを解決したい方、Horse Valueに乗馬の場所を移していただいた方の全てに良いサービスが提供できているのではないかな、と思っています。 神も試合に出始めましたし、僕も来年3月にはドイツから日本に帰ります。どんどんオフラインで集まる時間も創りたいですね。6期目の今年度は、ウマットのメンバーをどんどん増やしてこの世界観に共感する人を増やしていきたいとも思っています。 そこで始めたのがYouTubeです。また、noteでも心・乗馬道の連載を少しずつはじめました。是非、ウマットメンバーの皆さんにも楽しんでもらいつつ、拡散していただけると嬉しいです。 僕たちの世界観は「馬の社会的価値を高める」ことに集約されています。それをどのように実現するかというと、馬との心の繋がりが皆様の社会生活を豊かにすることです。もちろんその一つが、犬や猫のように可愛く、癒される部分です。でも、それだけではありません。一緒に取り組み、苦しみ、乗り越える。そんなことができるのは馬と人の素晴らしさだと思います。馬から生き方を学ぶ、という要素も大切にしていきたいです。 それぞれのサービスは、上に書いたような部分をカバーするようにイメージしています。癒される、という部分は観光事業やイベント事業で、一緒に乗り越えるという部分はレッスン事業で、馬から学ぶのは研修事業になっています。ウマットについては、この全ての要素を皆さんと共有しながら日々を過ごしていくことを考えています。 今後も新規事業では、その部分を意識して行っていきます。これからウマットの皆さんにお助けいただきたいのは、アプリ開発のご協力です。この馬のライブ映像と一緒に毎日の習慣実施を助けるアプリはウマットメンバーさんが使ってほしい層と一致しています。是非、使ってみてご意見をいただくテスト協力をお願いします。 5歳のHorse Valueと一緒に、馬との繋がりを深め、広げていきましょう!
- #24 YouTube開設!
こんにちは、高田崚史です。日本もやっと乗馬が楽しめる気温になってきたのではないでしょうか?ドイツはすでに寒さが増していて、もう上着が欠かせない季節になりました。朝夕は吐く息が白くなり、馬たちの毛も少しずつ冬支度を始めているように見えます。季節の移ろいは、やはり馬と過ごすといっそう鮮明に感じられるものですね。 さて、この度、私たちは YouTubeチャンネルを開設 する運びとなりました!これまでもnoteやSNSを通じて言葉を綴り、Horse Valueが大切にしている想いを発信してきましたが、YouTubeという新しい場を持つことで、より自由に、そして直接的に皆さんにお伝えできればと考えています。馬と過ごす日々の中で生まれる小さな気づきや、ホースミラーリングセッションの瞬間に感じたこと、さらに僕らが大切にしている在り方を、映像と声を通して残していきたいのです。文章では伝えきれない細やかなニュアンスや温度感も、YouTubeならきっと届くと信じています。 チャンネルのテーマは、ウマットでも掲げている「どうやって馬と仲良くなることができるのか」。このシンプルだけれど奥深い問いに対して、さまざまな角度から発信していきます。ウマットで公開している動画も、半年ほど遅れてYouTubeにアップしていく予定です。そうすることで、ウマットメンバーの皆さんにとっては振り返りや学び直しの機会となり、まだウマットを知らない方にとっては興味を持つきっかけになればと思っています。結果的に、ウマットに参加してくださる仲間が少しずつ増えていくことも期待しています。 また、noteで取り上げてきたホースミラーリングセッションの構造や前提についても、YouTubeでは「note徹底解説」というかたちで深く掘り下げていきたいと考えています。なぜセッションで人の心が動くのか、馬はどのように人の在り方を映し出しているのか―これまで文章でお伝えしてきたことを、さらに丁寧に噛み砕いてお話ししていきます。馬から学んだ在り方や、日々の中での気づきを少しずつ動画で届けていく。そんな積み重ねが、Horse Valueの軸をより明確にし、皆さんにとっても新しい発見や共感に繋がるのではないかと思っています。 YouTubeを開設するにあたって、僕らが大切にしている想いはシンプルです。それは「業界について同じ絵を描いてくれる仲間を増やすこと」。同じ問題意識を持ち、同じ価値観を共有しながら、馬を通じて人間の在り方を一緒に考えていける仲間を広げていきたいのです。アンジェロやゴンタと歩んできた時間がそうであったように、一人では気づけなかったことも、仲間と一緒なら学び合い、成長することができます。YouTubeチャンネルが、そのための新しい出会いの場になることを心から願っています。 ぜひ、Horse ValueのYouTubeチャンネルを覗いてみてください。そしてチャンネル登録やいいねを通じて応援いただければ、とても励みになります。皆さんからのサポートが、これからのHorse Valueの歩みを力強く後押ししてくれるはずです。僕たち自身もまた、馬たちと同じように皆さんの声や期待を受け取って変化していきます。その変化を共に楽しみながら、一歩ずつ進んでいけたら嬉しいです。
- #23 勘違いの力
こんにちは、高田崚史です。皆さんお元気ですか?ドイツは肌寒くなって風邪気味の日々です。日本はまだ残暑厳しいのでしょうか…。 アンジェロが亡くなって2週間経ちました。アンジェロの祭壇にご挨拶いただいた皆様、お花をいただいた皆様、お供え物をいただいた皆様、ありがとうございました。まだまだ厩舎に行くとアンジェロがいないことを寂しく思う日々は続くと思いますが…追悼式を経て祭壇も片付けさせていただく予定です。 アンジェロのホースミラーリングセッションのお仕事は、ゴンタに引き継ぐことに決めました。早速先週の火曜日にセッションがあり、見事にセッションを終えてくれました。そんなことをSNSで報告したところ、暖かいコメントをいただきました。 ゴンタはアンジェロの死を経て変化したのでしょうか?それは分かりません。でも、僕らはアンジェロの死を経てゴンタへの期待や見方が変わりました。馬というのは凄いもので、そんな心からの期待を感じて自分自身の在り方を変化させていくものだと改めて実感します。 いや、それは勘違いかもしれません。僕もアンジェロの死後、ゴンタの様子を毎日見ています。それによって、間違いなく愛着が増していますしポジティブな部分が見られるようになっています。そんな勘違いの力が人間にはあると思います。 先ほど、ゴンタのことを呟いたら暖かいコメントをいただいたことを書きました。「ゴンタはアンジェロの想いが分かっているので大丈夫ですよ!」というものでした。僕もそう思っていたので同じように思ってくれる人を見て嬉しく、自信が増しました。 冷静に言うと、そんなことを確証を持って言えるのはスピリチュアルだったり、勘違いだったり、妄想だったり言われてしまうことかもしれません。だけど、先ほど書いたようにそんな勘違いが重なると馬の在り方、現実が変わっていくのです。 それって素敵なことですよね。僕らが在り方、というときに自分らしさとか、自分、というものが強くあります。でも、馬の場合には期待された役割を生きようとして在り方を変化させるのです。そんな馬の特徴を知れば知るほど、良い勘違いをしてあげることが大事なんだと思うのです。 逆に言うと、ネガティブな勘違いも現実になってしまいます。この子は危ない子だ、噛む子だ、蹴る子だ。そんな勘違いは馬に影響を与えます。もちろん馬自身の特徴もあるので一概には言えませんが、この勘違いが馬に与える影響を小さく見積もってはいけないと思います。 是非、今後馬に触れるときにはこの勘違いの力を活用してみてください。
- #22 アンジェロが教えてくれたもの
9月5日、23時15分。これを書いています。 アンジェロが急に逝ってしまいました。信じられません。あの優しい瞳に会えないのだと思うと悲しいです。11月、12月に一時帰国を予定していたので会えずに終わってしまうとは想像もしていませんでした。 アンジェロの最期は、力いっぱい生き、戦って、そして僕らに決断を委ねることなく息を引き取りました。 優しく、強い馬でした。自分を持つことと、人に優しくすることを併せ持つそんな馬でした。どんな人のことも気遣っていましたが、それは服従したり、仕方がなくしていたりしたわけではありませんでした。 アツい馬でした。彼がホットになった時には制御が難しかったでしょう。晩年にしか出会えなかったけれど、その力強さをよく感じました。 人を愛し、愛される馬でした。愛することは愛されること。それを体現して、どんな人からも愛される馬でした。 甘え上手な、可愛い馬でした。どうすれば愛されるのか、そんな見え方が分かっている、ある意味ズルい馬でした。 アンジェロが教えてくれたものは何でしょうか?関わった人はそれぞれに持っていると思います。僕にとってはなんだったのか。 美しさ。そんな言葉が浮かびます。今すぐに言語化することが難しいくらい漠然としています。でも、僕にとってアンジェロは常に美しい馬でした。優しく、強く、アツく、愛し、愛され、甘え上手で、可愛くて。そんな姿が全て美しかった。 確かに言えることは、そんなアンジェロのあり方が、自分の中にも生きているということです。そして、これから生きていく上で必ず存在し続けることです。それを僕は今美しい生き方だと思っています。 もう一つ、僕が確信していることがあります。アンジェロはこれからも僕の、Horse Valueの、そして皆さんの側に居続けるでしょう。間違いなく、彼は僕といて、ここにいて、皆さんといて幸せでした。だからきっと、アイルランドに帰ることはありません。 ボスがいなくなった今、他の馬はどうしているでしょうか?トップもいなくなったのでボス2頭がいなくなって急に若くフレッシュで粗削りな馬たちが残りました。彼らは愛すべき馬ですが、まだまだ少し美しいとは違う気がします。 僕自身もまだまだです。 ありがとうアンジェロ。これからも厳しく優しく見守っていてね。
- #21 馬の命と判断
こんにちは、高田崚史です。欧州はすっかり涼しくなってきて秋の気配です。皆さんはまだ残暑厳しいでしょうか。 今日は、少し重たいテーマでお話ししたいと思います。Horse Valueが現在の厩舎に移る前(杉本さん厩舎)のさらに前の厩舎(松浦厩舎)にいたときから一緒にいたトップが逝去しました。まずは、安らかに眠ってほしいです。25歳ということで、人間にすると100歳。長寿だったと思います。また、僕らを信頼してくださったオーナ-様に感謝申し上げます。 トップの最期は、立てなくなり、何度も立ち上がろうとして、最後まで食欲もあって…そんなトップらしいものだったと聞いています。この命の火が最後に燃えて生きようとするリアルな姿をお客様含めて見て感じていただきました。今後もウマットという僕らのコミュニティの在り方として、そんなありのままを見せていくことによって、そういった生の体験をしていただきたいと思います。 同時に、そんなアツさを感じつつ、僕ら人間には馬の命について判断しなければいけない側面があります。獣医さん、オーナーさん、僕らのような管理者、3者によって、馬にとって最善なことは何か?さらに良くなる見込みはあるか?という話が行われます。今回もそうして決断されたことを、僕らは最善と信じていくしかありません。 この判断は、馬の命についてだけではありません。馬の脚が少し痛い可能性があるときにどうするのか?僕らは競技をやってくる上で常に判断を求められてきました。その判断を振り返ってみると、間違えてしまっていたこともあります。結果として怪我が長引いたりベストパフォーマンスを出せずに心理的怖さに繋がってしまうこともあるからです。 この判断の質を上げていくのは経験であり、色々な知識であり、様々な人の考え方を聞くことに尽きます。同時に、そんな失敗の決断をした経験の中で、そんな馬と向き合い、反省して、リカバリーに励んだり、その失敗が本当に大きなトラウマや馬の一生を変えるようなものにしていく努力が大切になります。 僕自身、振り返ってみてもそんな判断ミスをたくさんしてきました。だけど、その判断ミスをした後にそれを大きな間違いにしてこなかった、つまりリカバリーに必ず力を尽くしてきたとはっきり言えます。そして、その反省や後悔の中でも「強く生きる」馬を、同時に「信じてくれる」馬を感じて愛情を育んできたのだと思うのです。 僕は、馬という生きている生き物と向き合う中でそんな経験をたくさんしてもらいたいと思っています。そこで起きることによって心から悩み、苦しみ、その分安心して、楽しんでという感情を味わってほしいと思います。当然僕らはアドバイスをしますし、判断をしていきます。でも同時に、そういった判断を自分でしていく、ということに取り組んでいただく機会も提供していきたいと思っているのです。 今回はここまで。とにかくトップ、これまでありがとう。これからもよろしくね。
- #20 ハウツーに偏りすぎな時代
こんにちは、高田崚史です。前回は、僕がこれからYouTubeなどで発信していきたい「心・乗馬道」についてお話ししました。今回はその続きとして、「ハウツーになりすぎな時代」というテーマで少し掘り下げてみたいと思います。 現代は、本やネット、YouTubeを開けば、ありとあらゆる「やり方」が手に入ります。乗馬に関しても同じで、「こうすればうまく乗れる」「この手順で駈歩が出る」という情報は、探せばいくらでも見つかります。これはとても便利で、学びの入り口としては素晴らしいことです。 でも、その一方で、「やり方」ばかりに頼ることの落とし穴もあると感じています。馬のケースで言うと、適切なやり方を教えてくれる一方で、「なぜそうするのか」「その時、馬はどう感じているのか」という本質的な部分に目が向きにくくなるということです。 たとえば、「手綱はこう持つ」「脚はこう使う」という説明を覚えても、馬の状態や気持ちを感じ取らずにそのまま当てはめてしまうと、うまくいかないことがあります。しかも、その原因を「自分のやり方が下手だから」と思い込み、別のハウツーを探し続ける。この繰り返しになってしまうことも少なくありません。 お悩みを相談される側としても、ハウツーだけを伝えるとなるとうまくいかないことも多いです。どんな馬か、そもそも何ができていて何ができていないか、その馬との関係性はどうか…などなど様々な要素が噛み合った中にどうするべきか、があるからです。ですから、それを見抜くためには現場で教えてもらっている人の意見を大切にするべきだと思います。 僕がこれまでお伝えしてきた「馬と人の幸せ」や「自分を知る」という話は、先ほどお話ししてきた落とし穴を避けながら、汎用的にうまくいく方法を探求するためのプロセスなのです。 このハウツーになりすぎな時代というのは、馬に限ったことではありません。こうすればうまくいくコミュニケーション術!とか部下に嫌われないための方法!などハウツー本やコンテンツにあふれている時代です。研修なども同じです。数値化しやすいこと、成果が測りやすいことが大事になっていてハウツー的な研修が多くなります。 では大切なことは何なのでしょうか?巷で良く言われる「やり方」ではなく「在り方」が大事です!というものとも少し違います。僕の漠然とした感覚としては、やり方と在り方の架け橋となるプロセスそのものが大事なのだと思うのです。 改めて馬の例に戻りましょう。在り方として「どんな時も馬を愛している」という在り方が大事です、と言っても現実の悩みは解決されないと思います。「素敵ですね…でも…」となるわけです。大切なことは、理想の在り方と現状の差分を考えていき、その中にプロセスがあり、さらにその中にハウツーがあるという考え方です。まさに、馬の心を知ろう、自分の心を知ろう、というのが理想の馬との関係性づくりのプロセスなのです。その前提の中で、ハウツーを活かしていく、と考えていけばもちろん役に立つことも多いでしょう。 皆さんも是非馬と関わる中で、このやり方、在り方、プロセス、という考え方でご自身の馬との関わり方を整理してみてください。
- #19 心・乗馬道とは
こんにちは、高田崚史です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 前回と前々回は、馬と人の幸せについて、という話をしてきました。今回は、そことも繋がる話なのですがこれから僕がYouTube等で発信していきたいと思っていることを先行公開したいと思っています。 これまでずっとお話してきたように、多くの方が目指している「馬に楽しく乗ることができる」ということは、馬と人とがお互いに幸せである、ということ、そしてその大前提として良好な関係性が必要です。馬と人との関係性を良いものにしていくには、あなた自身についてよく知り、自分の内側にある引っかかりやわだかまりを解消していったほうが良い、というのが僕らが本質的に思っていることです。 とはいえ、これをストレートにYouTubeにアップして多くの人に見てもらうのは少し難しいかもな、と思っています。なぜなら、多くの人は「馬に上手に乗る」ことを目的としてコンテンツを見たいだろうな、と想像しますし、そこの部分は否定されるべきではないと思うからです。 なので、Horese ValueのYouTubeコンテンツでは「心・乗馬道」と題して、「馬の心を知ると馬に上手に乗れるようになる!」というコンセプトでお話していこうと思っています。実は、乗馬のテキストやハウツー教材、コンテンツは、本やYouTubeである程度充実していると思っています。逆に、馬の心理について整理して話をしてくれて、納得して取り組むことができる教材というのは正直世界を見渡しても少ないと思うのです。 馬の心への理解なくして、馬との良い関係は築けないし、馬に上手に乗れるようにならない、という王道の考え方はどのくらいの人に刺さるんだろうか?どのくらいの人が実践してみて効果を感じてもらえるのだろう?と今からワクワクしています。馬と良い関係性を築くことで、コミュニケーションがスムーズになることを感じてもらえる第一歩になると良いな、と思っていますし、実はその先に前回までお話してきたような「自分を知る」という部分が必要だと理解してもらえるのだと思います。 ウマットのメンバーの皆様はすでに馬との関係性を築く重要性をご自身で感じたからこそ僕らに関心を持ってくれたのではないかな、と思います。そんな中で、馬を通じて自分を知る、ということを僕らがお伝えしてきた訳なんです。でもきっと、多くの乗馬をされている人は今の業界で当たり前な「どうしたらうまくなりますか?」という所に答えの全てがあると思っている気がするのです(そこに答えがあることもあるんですけどね)。 なので、皆様はHorse Valueやそれぞれの乗馬クラブさんで、馬と人との素敵な関係性を体現してほしいと思います。そんな所をウマットというコミュニティとしての最大の特徴としていきたいな、と願っています。 さて、次回はもう少し大きなハウツーになりすぎな時代!について書いていきましょうか。少し「馬と人」という大きなシリーズ名とはズレるかもしれませんがお許しください。では皆様良い馬ライフを。
- #18 幸せを深める継続的な学びとは
こんにちは、高田崚史です。気候の話でスタートするのが定型化しているのですが、暑いことしか書くことがないこの頃です。 これまでのお話では、「馬と人とが幸せであるとはどういうことか」、そして「馬との関係を通じて見えてくる深層心理」についてお伝えしてきました。 今回は、そんな学びを一過性のセッションだけに留めず、どう継続的に深めていくかについて、お話ししたいと思います。 僕がここ最近強く感じていることがあります。それは、セッションという一瞬の気づきだけでは、変化は定着しないということです。 ホースミラーリングのセッションでは、とても深くて大切な気づきが起こることがあります。 馬と向き合う中で、「自分が本当はどう感じていたのか」「どこに無意識のブレーキがあったのか」がふと見えてくる。その瞬間はとても貴重で、感動すらあります。でも、人はその気づきを、時間と共に忘れていきます。気づきは点であり、それを「生き方」や「関わり方」に変えるには、継続的な学びと対話が必要なのです。 そこで、僕たちが大切にしているのが、「ウマット」というコミュニティの存在です。この場では、単に馬とふれあうだけではなく、「馬との時間を通して気づいたこと」を継続的に掘り下げることができるようになっていきたいと思っています。 なぜここまで「継続的な学び」にこだわるのか?それは、馬との関係が深まるプロセスは、すなわち「自分の人生との関係が深まるプロセス」だと信じるからです。自分の中にある声に耳を傾けること。相手(馬)の状態を尊重しながら、同時に自分の感情も大事にすること。 それらはすべて、馬との関係を通じて練習できる生き方の質の変化です。 馬と楽しむこと、それを追求していくと必ず悩みや壁にぶつかります。そこを馬と一緒に乗り越えていくことができれば関係性はもちろん深まるし、ご自身の生き方の質もどこか変わっていくのではないかな、と思うわけなのです。 その視点を持っていないと、馬との関係性が癒しを消費するだけになってしまう、本質的な関係性を築くことに繋がっていない、というのも僕が日頃感じている少し厳しい乗馬界への視点でもあります。 そしてそんな学びを続けていくためには、一緒に深められる仲間の存在がとても大切です。やはり、ただ体験してもそれがあまり意識されずに、言葉にせずに流れてしまうと無意識のままになってしまうことがあるからです。ありがたいことに最近そんな仲間と関係性が育ってきたな、と感じます。イベントという場も、楽しみながら様々な学びや気づきに繋げていきたいと思っています。 同時に、もちろん僕たちは、そんな旅路をともに歩める仲間を増やしたいと思っています。色々な形でウマットという存在を発信していきたいと思っていますのでどうぞご協力をお願いします。 次回は、何について書きましょうか。今僕がYouTubeで話したいな、と思っていることの全体像についてもう少し深く書いてみましょうか。お楽しみに。
- #17 本当の幸せとは
こんにちは、高田崚史です。日本は猛暑が続いているようですね。欧州は暑い週があったと思うと涼しくなって体調管理が難しいです。 さて、前回の最後に「馬と人とが幸せ」そのためには人が楽しめば良いという話をしました。今回はもう少し深いところ、つまり、私たちの深層心理と幸せ、楽しさについてお話ししてみたいと思います。 一見、「馬との時間は楽しい」「癒される」と感じているようでも、心の奥底、つまり自分では気づきにくい場所に、無意識の抵抗感が潜んでいることがあります。これは決して悪いことではありません。むしろ、多くの人が持っている自然な反応です。 たとえば、ホースミラーリングセッションの中で、「馬に指示を出してください」と言われたとき、戸惑いや違和感を覚える方がいます。 「馬に命令するなんて傲慢では?」「うまく伝えられる自信がない」「自分にはそんな権利はないのでは」といった感情が、表には出ていなくても、心の奥でささやいているのです。 なぜこうした反応が出るのでしょうか? それは多くの場合、自分自身が“命令されること”に対して無意識に抵抗感を持っているからです。子どもの頃に強く指示された経験、否定された体験、自分の意志を尊重されなかった記憶――そんなものが心のどこかに残っていると、自分が「指示する側」に立つことが怖くなったり、罪悪感を抱いたりしてしまいます。 馬はとても敏感な存在です。あなたが「自分の意思を伝えていいのか迷っている」と感じていると、馬もその曖昧さを察知します。結果として馬も戸惑い、動きが鈍くなったり、逆に緊張感を高めたりします。 つまり、自分の内側にある抵抗感を知らないままでいると、馬と過ごす時間が無意識のうちに苦しいものになってしまうことがあるのです。 「なぜか楽しめない」「なぜか息が詰まる」「馬が思うように動いてくれない」そう感じるとき、実はそれは馬の問題ではなく、自分の中の小さな引っかかりが影響している場合があるのです。 でも、心配はいりません。これは「自分が未熟だ」という話ではありません。むしろその引っかかりに気づくことこそが、自分を知り、馬との関係を深めていく大きな一歩になります。馬との時間は、自分を正す時間ではなく、自分を知る時間です。指示を出すことが怖いなら、「なぜ自分はそれを怖いと感じるのか?」と優しく問いかけてみてください。そうして一つ一つ、自分の感情や反応の根っこに気づいていくことで、馬とのやり取りが、もっと自然で、もっと自由なものになっていきます。 馬は人の深層心理をそのまま映す鏡のような存在です。だからこそ、馬との時間は、自分との対話の時間でもあります。外からは見えない“自分の本音”に気づくことで、馬との時間が本当の意味で「楽しい」ものになっていくのです。 次回は、最近自分の中でテーマになっている、継続的な学びと変化について書いていきたいと思っています。