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  • #32 馬が自ら動くようになる魔法の螺旋(1)

    こんにちは、高田崚史です。少し降った雪が一生溶けない、シュツットガルトからお送りしています。  今日は、昨年末から別の形で取り組んでいたものが、丙午年2026に理論として降りてきた「馬が自ら動くようになる魔法の螺旋」についてお話ししようと思います。1月末ごろにYouTubeにて解説を出す予定なのですが、ここで情報を先出しします。  まずは理論の概要を。これは、馬が自ら動くようになるにはどうすれば良いか?についてのお話です。そして、それは3ステップの螺旋で起こる、ということです。  皆さんにいつもお伝えしているように、馬との関係がうまくいかないとき、多くの場合、問題は技術ややり方ではありません。人と馬の関係は、「安心できるか」「同じ方向を見ているか」「自分の意思で動きたいと思えているか」という、三つの段階を通じて深まっていきます。これを私は「相互作用の螺旋」と呼んでいます。一段ずつ積み上がり、うまくいくほど関係は深まりますが、どこかが崩れれば、また前の段階に戻る。馬との関係は直線ではなく、螺旋のように育っていくのです。  最初に必要なのは、「この人は安心できる存在か」という感覚です。馬は人の言葉や肩書きではなく、その瞬間の状態を感じ取っています。こちらが内心で焦っていたり、うまくやろうと力んでいたり、自分をごまかしていたりすると、馬はそれを不一致として感じ、距離を取ります。逆に、自分の不安や緊張を自覚し、呼吸が整い、内側と外側が一致したとき、馬は耳を向け、こちらに意識を向け始めます。ここが関係の出発点であり、どんな高度な技術よりも先に整える必要のある土台です。  安心が生まれると、次に問われるのは「同じ景色を見ているかどうか」です。馬は細かな指示で動く存在ではありません。大切なのは、これからどこへ行くのか、どんな動きを描いているのかというイメージを共有できているかです。人が頭の中で描いているものと、身体から伝わっているものが一致したとき、馬はパートナーとして動き始めます。ここでは「やり方」よりも、「何を一緒にやりたいのか」という意志の明確さが問われます。ここに、僕が年末お話ししたイメージングの話があります。  最後の段階は、馬が自分の意思で動きたいと思えるかどうかです。馬は、支配されていると感じた瞬間に力を失います。一方で、完全に任され放しでも動きません。人が手綱を通して伝えるべきなのは、「自由に動いていい。しかし、何が起きても責任は私が引き受ける」という覚悟です。その覚悟が伝わったとき、馬は驚くほど自律的に、そして力強く動き出します。  この三つの段階は、一度通れば終わりではありません。状況が変われば、馬の状態も、人の状態も変わります。すると、また安心からやり直す必要が出てきます。ただし、そのたびに理解と信頼は少しずつ深まっていく。これが「螺旋」である理由です。馬が動かないとき、それは失敗ではなく、「今どの段階でつまずいているか」を教えてくれているサインなのです。  この理論の解説はYouTubeで発信しますし、今後もオンライン交流会などで取り上げていきたいと思っています!次回は、この前提となる自己理解と非言語コミュニケーションについて話したいと思います。

  • #31 丙午年2026

    こんにちは、高田崚史です。新年、明けましておめでとうございます。昨年は本当にお世話になりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。  さて、今年の話に入っていく前に、2025年末ついに皆様にお会いできたことがとっても嬉しかったです。これは、神・りょうへいくん(あと聖馬)のお陰であるのでそこも感謝しつつ、まず皆様がこんな風に僕たちを応援しつつ参加してくださる、アットホームな雰囲気が本当にありがたかったです。  寒かったですが、たくさんのことがお伝えできていればよいな、と思います。クリニックはある程度準備したものを話しつつ、その馬や場に合わせてでしたので、前回・前々回でお話しした内容を一部網羅できませんでしたね。  特に馬の状態把握の面で、馬を感じることに主眼を置いたため、皆様自身の癖によって引き起こされていることや、馬の性格などについてお話ししながらできなかったな、と振り返って思います。とはいえ、まずは馬の動きを感じる。特に馬の流れを感じる。の部分が根幹になってきますのでそこがお伝えできて良かったです。  馬個別についてだったり、皆様自身の個別の癖については、また別の機会でイベントをさせてもらえると嬉しいです。  さて、ここから2026年の話。2026年は60年に1度の丙午年(ひのえうまどし)です。これが、どんな年かというと「火」のエネルギーが強い年であると言われています。火のように情熱的で、意欲的で、アイディアに溢れた年ということです。  Horse Valueとしては、いくつかのことを新たにやっていきたいと思っています。 ➀馬術競技に力を入れます  →火のエネルギーを持って競技に出る人がベストの結果を出せる年にします  →その時間や結果を通じて皆様に知識や体験を共有します ➁アプリを作ります  →世界中どこを探してもない、馬をライブで見ることのできるアプリを作ります  →皆様に楽しんでほしいのと、是非馬好きのお仲間に広げてほしいです ③夏は休みます  →馬の負荷を考え、7月と8月のレッスン業務・トレッキング業務を停止します  →ウマットメンバーさん限定で、スペシャル朝活イベントを考えています  2026年、火のように結果を求め努力し、新しい事業を立ちあげ、同時に燃え尽きないように、暴走しすぎないように夏は休む。丙午年ならではの1年にしていきたいと思っています。皆様、ご理解とご協力、応援をお願いします。  こんなことしてほしい!というご要望もどんどん受けていこうと思っています。是非オンライン交流会やメッセージなどでお気軽にご相談ください。

  • #30 クリニックのテーマ(2)

    こんにちは、高田崚史です。日本もついにとっても寒くなってきたようですね。風邪やインフルにはお気を付けください。    さて、前回もお伝えしましたが、ブログ公開当日の12月27日(土)13時から16時で、「馬への適切な伝え方」「馬の状態把握」の2点を最大のテーマとしながら、クリニックを行います。説明や質問に答えるだけでなく実技も交えます。  乗馬実技は事前に申し込みいただいた方のレッスンも含みます。レッスンを受ける方は、普段乗っている馬を高田が下乗りして調整することで、どう変化するのか体感として感じてもらうことができます。レッスンに関してはもう満席になってしまいましたが…  オブザーブ(ウマット会員さん無料、会員さんではない方1人5,000円)も大歓迎です。オブザーブの方も説明や下乗りの様子を解説付きで見ることができ勉強になると思います!本日開催ですが、思いきって当日飛び込み参加も大歓迎です。  前回と今回の2回で、前もってクリニックのテーマについてお話ししておこうと思います。先々週は「馬への適切な伝え方」をお伝えしたので、今回は「馬の状態把握」についてお話ししていきたいと思います。  前回、馬に「良い状態」をイメージさせることが大切、と話しましたね。そんな中で当然うまくいかないこともあるでしょう。つまり、馬が悪い状態である時があるということです。ここで、状態把握を正確にできる必要があります。そうでなければ、その間違いを正していくポイントを逃してしまうからです。  前回も話したように、悪いところをダメ!と伝えるのはできるだけ明確に、ポイントを絞った方が良いです。そのポイントがズレていると大変です。だからこそ状態把握が命なわけです。  例えば、皆さんは「馬になめられている」と言われたことはありませんか?さて、それってどんな状態のことを指していますか?これって、馬が指示を聞き入れてくれない場合に言われると思いますが、もっと詳しく見ていく必要があります。  甘えられている?指示が伝わっていない?嫌がられている?抵抗されている?    そしてその馬は  素直で良い子?性格が難しい子?おっとりした子?気が強い子?  この点をしっかり知るのも大切です。ここに対する理解がないままに、なめられているということは気を強く持たなきゃ!とか厳しくしなきゃ!とかなってしまっていることが多いんです。結果として前回お話ししたような、これもダメあれもダメに繋がっているケースが多く見られます。  本日は是非このポイントをしっかりと体験してもらいたいと思っています。  さて、本日お会いできる方は楽しみにしています!そしてそうでない方、28日の年内最後のオンライン交流会に出られない方は、良いお年を。来年もよろしくお願いします!

  • #29 クリニックのテーマ(1)

    こんにちは、高田崚史です。日本もついにとっても寒くなってきたようですね。風邪やインフルにはお気を付けください。    さて、以前もお伝えしましたが、12月27日(土)13時から16時で、「馬への適切な伝え方」「馬の状態把握」の2点を最大のテーマとしながら、クリニックを行います。説明や質問に答えるだけでなく実技も交えます。  乗馬実技は事前に申し込みいただいた方のレッスンも含みます。レッスンを受ける方は、普段乗っている馬を高田が下乗りして調整することで、どう変化するのか体感として感じてもらうことができます。レッスンに関してはもう満席になってしまいましたが…  オブザーブ(ウマット会員さん無料、会員さんではない方1人5,000円)も大歓迎です。オブザーブの方も説明や下乗りの様子を解説付きで見ることができ勉強になると思います!  今日は、前もってクリニックのテーマについてお話ししておこうと思います。再来週の27日の午前と合わせて2回分に分けてお伝えしますね。  一つ目のテーマは、馬への適切な伝え方についてです。  ここでのポイントは「良いことを伝える」です。どういうことか。これ実は人間への指示の仕方や教え方でも同じだと言われています。逆にダメなパターンは、やってはいけないことを「ダメ、ダメ」と伝え続けること。これでは、馬は何をすればよいのかイメージが湧きません。  僕が乗っている時最も大事にしているのは、良いイメージを持つことです。そしてそれを馬に表現してもらうにはどうしたら良いのだろう?というアプローチの仕方をします。もし、馬がそれを表現してくれた時に「そういうこと!」と褒めてあげるようにするのです。  皆さんも、初めて何かをやるときに、これやっちゃダメ、これもダメ、と言われるとわけがわからないですよね?まずは、大体こういうイメージ、と見てからやってみて、うまくいったところを褒めてもらいたいはずです。そして間違いなくその方が成長が早いのです。(皆さんの乗馬も全く同じなので、Horse Valueとしては褒めて伸ばす、みたいなスタイルと言われることが多いです。)  馬がそれをしっかりとイメージして「何が良い」のか分かっているかがとっても大事で、それが分かっているうえで抵抗しているのだとしたら、そこで初めてダメ!と伝えるのです。しかも、何がダメかをより明確に、短く、集中して、です。そういった場合には、馬も何がダメか分かっています。多くの場合は、この何が良いのかの前提共有ができていない中で、ダメ!ダメ!と押し付けているパターンになってしまっています。  だからこそ、良い状態の馬に乗る、とか良い状態を覚えておく、とか上手い人が乗っているのを見る、とかイメージ作りがとっても大切なのです。できるだけ初心者のうちは、馬の良いところを吸収していけるようになると良いと思います。  再来週は、このテーマを最も大切なこととして取り扱っていきます。

  • #28 馬って可愛いよね

    こんにちは、一般社団法人Horse Valueの高田です。ヨーロッパではクリスマスマーケットの時期が始まりました。ヨーロッパは、日本が暑い夏に来るか、クリスマスシーズンに来ることをお勧めします。寒い冬が最高のスパイスになります。ただし、イブとクリスマスはお店が何もやってないので注意が必要です(笑)  さて、最近ホースミラーリングセッションを千葉県の我孫子市や、茨城県の水戸市でやらせてもらっています。これってすごくありがたいことで、特に茨城県水戸市はライディングクラブウインズさんという、歴史ある乗馬クラブさんからお声掛けいただいて、セッションを提供できています。  そんな中で感じることがあります。  馬って可愛いね。  もちろん、我孫子のエクフォラスさんも水戸のウインズさんもホースミラーリングセッションに適した馬を出してくれているんだと思います。それでも…今までで、ホースミラーリングセッションが機能しなかった馬が全然いなくて。  改めて、馬が誰しも鏡となる性質を持っているし、人のことを好きになることができるし、人と繋がりを持つことができるよな、と感じています。これって僕らの業界としては素晴らしいことで、例えば乗馬をしていくにはもう身体がもたない高齢の馬も、リハビリ中の馬も、運動はさせたくない馬も、ホースミラーリングセッションなら大活躍です。残酷な言い方をすると、身体を使ってしか人に価値を提供できなかった「馬」という存在にとって、その精神性が価値を持つことはとっても良いことだと思います。  僕は残念ながらオンラインなので馬を遠くから見ることしかできないのですが、とっても可愛いと感じます。  この可愛さ、癒しをより手軽な形で価値にしていくべく、アプリの開発に邁進しています。結局伝えたいメッセージは、馬って癒されるよね、ということだし、そんな馬と触れ合ってほしい。今はまだ、なかなかそれを認知してもらい、布教できる手段が少ないのでアプリという形で世の中に訴求していきたいと思っています。  今の世の中、癒しが足りませんよね。いや、日常の小さな癒しを発見できないほど日々が忙しく時代の流れが凄まじく、、そんな時代だからこそ、この馬の癒しをもっと広げたいな、と感じます。ウマットも結局馬って可愛いよね、ということがエネルギーの源泉だよなと最近原点回帰して思っています。  皆さんにも是非様々な拠点の可愛い馬を見てもらえるような機会を作れたらと思いますのでお楽しみに!

  • #27 馬を良くするということ

    こんにちは、高田崚史です。ヨーロッパは本当に日が短くなって寒くなってきました。  さて、僕は12月に一時帰国予定です。別途ウマットチャットでご連絡しましたが、オフラインイベントを12月27日に実施予定です。そこでは、皆さんが普段レッスンで乗られる馬であるゴンタやグラを皆さんが乗る前に「下乗り」をさせていただき、その後で乗っていただこう!という内容です。  皆さんが、乗馬クラブさんで「下乗り」というものをやってもらっているかは分かりませんが、やっぱり馬の調整というのは非常に重要です。皆さんは、馬に上手に乗れるようになりたい、と思ってらっしゃると思うし、その根幹には「皆さんが乗った時に馬が良い状態」であるといいな、という願いを持ってらっしゃるんじゃないかなと思っています。  そんな前提を持っていても、馬が良い状態、という体感を持っていないとそれを達成するのが難しいです。もちろん良い馬にしていく過程で何をするのか、といったことは重要ですがまずは良い、というゴールの設定が重要です。そのゴールを体感してもらいやすいのが、下乗り後の馬が整った状態なのです。  これは、イベント内で詳しくお話していきますが、まずはブレーキ、アクセル、ハンドル操作がしやすくなります。しっかりとルールを分かりやすく、明確にする。ということが一番最初になります。  ただ敏感になるだけではありません。敏感にしすぎてしまうと、逆に初心者の皆様には扱いづらい馬になってしまうからです。イメージとしては、ブレ―キ、アクセル、ハンドルを柔らかくします。車で言うと、アクセルを踏んだ時にじわっとスタートするようになるイメージです。多くの皆さんが、馬の急な動きを怖いと思いがちなのでそのあたりの反応を調整していきます。  もう一つは、馬が身体を柔らかく使えるので、反動が少なくなったり「乗りやすい」という感覚になります。これもどういう風に作っていくのかはイベントで乗りに来てほしいのですが、馬の動きにひっかかりとか、ゴツゴツ感がなくなることがとっても大切です。  こんなことを身体で体験する機会を会員の皆様に提供したいと思います。さらに!見学は自由ですし、お友達をご招待することもできます。会員様だけの特別価格にしているのでビジターの方は少し割高に感じるかもですが…正直言って、この体験をしてもらえるだけで、正解を知ることができるのでプライスレスな体験です。  是非、皆さんに会いたいですし、皆さんが普段乗っている馬たちが全然いつもと違う感じなのも楽しんで感じたり、見たりしてほしいと思います。公式ラインやスタッフに直接申し込んでいただけるとありがたいです!

  • #26 馬術競技における「美」

    こんにちは、高田崚史です。これまでずっと季節について書いてきましたが2週間に1回だとほとんど書くことがないです。今、フィンランドにいますがとても寒いです。日本もなんだか寒そうですね。  さて、最近当社代表の神が馬術競技に復活しています。ありがたいことに神に教えてほしい、と信頼してくれる若者や親御さんがいらっしゃるからこそです。今日はそんな馬術競技について話していきます。  馬術競技は、当たり前ですが馬と一緒にやるスポーツです。ただ、僕はスポーツという側面だけではなく芸術的な要素があると思っています。馬場馬術では当たり前ですが、美しさが重要です。本来的に言うと、馬場馬術はよく分からずに見ても感動したり、驚かされたりするはずです。  障害馬術でも、この美しさは重要だと思っています。障害物を飛び越えればなんでも良いのですが、結局美しさと良い結果はかなり近いところにあります。つまり、綺麗に躍動感をもって馬が動いているかどうか、というのは非常に重要です。  美しさが重要、ということは、それは芸術に通ずるということです。どうやって馬を美しく跳ばせるか。言葉を変えるとどうやって力を発揮させるか、とか効率良く身体を使わせるかというところなんですが、そこに至るまでの道のりはもちろん「美しい」という基準そのものが違うこともかなりあります。  まさに、芸術。日々一緒にトレーニングしてきた馬、そしてその馬と織りなすパフォーマンスを見てもらう場でもあるわけです。馬術選手はどんな人もこの感覚を持っていると思います。芸術であり、職人技でもあるのです。  ですから、この美しさ、というのを是非神やプロ選手を見る時に注目してみてほしいです。細かく言うと、僕が乗って考える飛越の美しさと、神が考えるものは違います。そんな所も、機会があればお見せして行けたらと思っています。日本で見ることができる選手としては、僕の師匠の増山誠倫(たかみち)さん、僕が日本代表で共に戦った吉澤彩(ひかり)さんは美しいと思います。海外の選手で言うとLorenzo de lucaやBen Maherなど是非YouTube等で検索してみてください。  馬にも美しさがあります。トレーニングして、洗練されてくるとそこには美しさが宿ります。競馬もそうなのかもしれませんが、分かりません。この美しさが宿っていく様を、最近で言えばシーちゃんなどを見て感じてもらえると嬉しいです。海外の馬たちは見た目の美しさも違いますので是非、そこにも注目してください。  次回の試合は12月でしょうか。その時には、僕も一時帰国予定ですのでそんなことをお話ししながら観戦できたら嬉しいです。

  • #25 Horse Value、5歳になったよ

    こんにちは、高田崚史です。欧州はもう冬です。寒いです。日本は今一番過ごしやすい時期ですかね。ホースミラーリングセッションを実施させてもらってもそれを感じます。  さて、皆様にはまず御礼を言いたいです。今年10月にHorse Valueは5歳になりました。2020年の10月に形になったHorse Valueは5年間を皆様と共に過ごすことができました。会社の数え方としては6期目に入ったことになります。まずは、これまで応援していただきありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。  5期目の昨年度は、ウマットをはじめさせてもらったことが、僕らの中でも大きなニュースです。それによって、お客様との繋がりをより強く、継続的にすることができました。乗り放題というコンセプトだったものが、今世界観をもってウマットという形にできたことが嬉しいです。Horse Valueきっかけで馬の世界を知ってもらった方、他の場所で馬と関わりながら悩みを解決したい方、Horse Valueに乗馬の場所を移していただいた方の全てに良いサービスが提供できているのではないかな、と思っています。  神も試合に出始めましたし、僕も来年3月にはドイツから日本に帰ります。どんどんオフラインで集まる時間も創りたいですね。6期目の今年度は、ウマットのメンバーをどんどん増やしてこの世界観に共感する人を増やしていきたいとも思っています。  そこで始めたのがYouTubeです。また、noteでも心・乗馬道の連載を少しずつはじめました。是非、ウマットメンバーの皆さんにも楽しんでもらいつつ、拡散していただけると嬉しいです。  僕たちの世界観は「馬の社会的価値を高める」ことに集約されています。それをどのように実現するかというと、馬との心の繋がりが皆様の社会生活を豊かにすることです。もちろんその一つが、犬や猫のように可愛く、癒される部分です。でも、それだけではありません。一緒に取り組み、苦しみ、乗り越える。そんなことができるのは馬と人の素晴らしさだと思います。馬から生き方を学ぶ、という要素も大切にしていきたいです。  それぞれのサービスは、上に書いたような部分をカバーするようにイメージしています。癒される、という部分は観光事業やイベント事業で、一緒に乗り越えるという部分はレッスン事業で、馬から学ぶのは研修事業になっています。ウマットについては、この全ての要素を皆さんと共有しながら日々を過ごしていくことを考えています。  今後も新規事業では、その部分を意識して行っていきます。これからウマットの皆さんにお助けいただきたいのは、アプリ開発のご協力です。この馬のライブ映像と一緒に毎日の習慣実施を助けるアプリはウマットメンバーさんが使ってほしい層と一致しています。是非、使ってみてご意見をいただくテスト協力をお願いします。  5歳のHorse Valueと一緒に、馬との繋がりを深め、広げていきましょう!

  • #24 YouTube開設!

    こんにちは、高田崚史です。日本もやっと乗馬が楽しめる気温になってきたのではないでしょうか?ドイツはすでに寒さが増していて、もう上着が欠かせない季節になりました。朝夕は吐く息が白くなり、馬たちの毛も少しずつ冬支度を始めているように見えます。季節の移ろいは、やはり馬と過ごすといっそう鮮明に感じられるものですね。  さて、この度、私たちは YouTubeチャンネルを開設 する運びとなりました!これまでもnoteやSNSを通じて言葉を綴り、Horse Valueが大切にしている想いを発信してきましたが、YouTubeという新しい場を持つことで、より自由に、そして直接的に皆さんにお伝えできればと考えています。馬と過ごす日々の中で生まれる小さな気づきや、ホースミラーリングセッションの瞬間に感じたこと、さらに僕らが大切にしている在り方を、映像と声を通して残していきたいのです。文章では伝えきれない細やかなニュアンスや温度感も、YouTubeならきっと届くと信じています。  チャンネルのテーマは、ウマットでも掲げている「どうやって馬と仲良くなることができるのか」。このシンプルだけれど奥深い問いに対して、さまざまな角度から発信していきます。ウマットで公開している動画も、半年ほど遅れてYouTubeにアップしていく予定です。そうすることで、ウマットメンバーの皆さんにとっては振り返りや学び直しの機会となり、まだウマットを知らない方にとっては興味を持つきっかけになればと思っています。結果的に、ウマットに参加してくださる仲間が少しずつ増えていくことも期待しています。  また、noteで取り上げてきたホースミラーリングセッションの構造や前提についても、YouTubeでは「note徹底解説」というかたちで深く掘り下げていきたいと考えています。なぜセッションで人の心が動くのか、馬はどのように人の在り方を映し出しているのか―これまで文章でお伝えしてきたことを、さらに丁寧に噛み砕いてお話ししていきます。馬から学んだ在り方や、日々の中での気づきを少しずつ動画で届けていく。そんな積み重ねが、Horse Valueの軸をより明確にし、皆さんにとっても新しい発見や共感に繋がるのではないかと思っています。  YouTubeを開設するにあたって、僕らが大切にしている想いはシンプルです。それは「業界について同じ絵を描いてくれる仲間を増やすこと」。同じ問題意識を持ち、同じ価値観を共有しながら、馬を通じて人間の在り方を一緒に考えていける仲間を広げていきたいのです。アンジェロやゴンタと歩んできた時間がそうであったように、一人では気づけなかったことも、仲間と一緒なら学び合い、成長することができます。YouTubeチャンネルが、そのための新しい出会いの場になることを心から願っています。  ぜひ、Horse ValueのYouTubeチャンネルを覗いてみてください。そしてチャンネル登録やいいねを通じて応援いただければ、とても励みになります。皆さんからのサポートが、これからのHorse Valueの歩みを力強く後押ししてくれるはずです。僕たち自身もまた、馬たちと同じように皆さんの声や期待を受け取って変化していきます。その変化を共に楽しみながら、一歩ずつ進んでいけたら嬉しいです。

  • #23 勘違いの力

    こんにちは、高田崚史です。皆さんお元気ですか?ドイツは肌寒くなって風邪気味の日々です。日本はまだ残暑厳しいのでしょうか…。  アンジェロが亡くなって2週間経ちました。アンジェロの祭壇にご挨拶いただいた皆様、お花をいただいた皆様、お供え物をいただいた皆様、ありがとうございました。まだまだ厩舎に行くとアンジェロがいないことを寂しく思う日々は続くと思いますが…追悼式を経て祭壇も片付けさせていただく予定です。  アンジェロのホースミラーリングセッションのお仕事は、ゴンタに引き継ぐことに決めました。早速先週の火曜日にセッションがあり、見事にセッションを終えてくれました。そんなことをSNSで報告したところ、暖かいコメントをいただきました。  ゴンタはアンジェロの死を経て変化したのでしょうか?それは分かりません。でも、僕らはアンジェロの死を経てゴンタへの期待や見方が変わりました。馬というのは凄いもので、そんな心からの期待を感じて自分自身の在り方を変化させていくものだと改めて実感します。  いや、それは勘違いかもしれません。僕もアンジェロの死後、ゴンタの様子を毎日見ています。それによって、間違いなく愛着が増していますしポジティブな部分が見られるようになっています。そんな勘違いの力が人間にはあると思います。  先ほど、ゴンタのことを呟いたら暖かいコメントをいただいたことを書きました。「ゴンタはアンジェロの想いが分かっているので大丈夫ですよ!」というものでした。僕もそう思っていたので同じように思ってくれる人を見て嬉しく、自信が増しました。  冷静に言うと、そんなことを確証を持って言えるのはスピリチュアルだったり、勘違いだったり、妄想だったり言われてしまうことかもしれません。だけど、先ほど書いたようにそんな勘違いが重なると馬の在り方、現実が変わっていくのです。  それって素敵なことですよね。僕らが在り方、というときに自分らしさとか、自分、というものが強くあります。でも、馬の場合には期待された役割を生きようとして在り方を変化させるのです。そんな馬の特徴を知れば知るほど、良い勘違いをしてあげることが大事なんだと思うのです。  逆に言うと、ネガティブな勘違いも現実になってしまいます。この子は危ない子だ、噛む子だ、蹴る子だ。そんな勘違いは馬に影響を与えます。もちろん馬自身の特徴もあるので一概には言えませんが、この勘違いが馬に与える影響を小さく見積もってはいけないと思います。  是非、今後馬に触れるときにはこの勘違いの力を活用してみてください。

  • #22 アンジェロが教えてくれたもの

    9月5日、23時15分。これを書いています。  アンジェロが急に逝ってしまいました。信じられません。あの優しい瞳に会えないのだと思うと悲しいです。11月、12月に一時帰国を予定していたので会えずに終わってしまうとは想像もしていませんでした。  アンジェロの最期は、力いっぱい生き、戦って、そして僕らに決断を委ねることなく息を引き取りました。  優しく、強い馬でした。自分を持つことと、人に優しくすることを併せ持つそんな馬でした。どんな人のことも気遣っていましたが、それは服従したり、仕方がなくしていたりしたわけではありませんでした。  アツい馬でした。彼がホットになった時には制御が難しかったでしょう。晩年にしか出会えなかったけれど、その力強さをよく感じました。  人を愛し、愛される馬でした。愛することは愛されること。それを体現して、どんな人からも愛される馬でした。  甘え上手な、可愛い馬でした。どうすれば愛されるのか、そんな見え方が分かっている、ある意味ズルい馬でした。  アンジェロが教えてくれたものは何でしょうか?関わった人はそれぞれに持っていると思います。僕にとってはなんだったのか。  美しさ。そんな言葉が浮かびます。今すぐに言語化することが難しいくらい漠然としています。でも、僕にとってアンジェロは常に美しい馬でした。優しく、強く、アツく、愛し、愛され、甘え上手で、可愛くて。そんな姿が全て美しかった。  確かに言えることは、そんなアンジェロのあり方が、自分の中にも生きているということです。そして、これから生きていく上で必ず存在し続けることです。それを僕は今美しい生き方だと思っています。  もう一つ、僕が確信していることがあります。アンジェロはこれからも僕の、Horse Valueの、そして皆さんの側に居続けるでしょう。間違いなく、彼は僕といて、ここにいて、皆さんといて幸せでした。だからきっと、アイルランドに帰ることはありません。  ボスがいなくなった今、他の馬はどうしているでしょうか?トップもいなくなったのでボス2頭がいなくなって急に若くフレッシュで粗削りな馬たちが残りました。彼らは愛すべき馬ですが、まだまだ少し美しいとは違う気がします。  僕自身もまだまだです。  ありがとうアンジェロ。これからも厳しく優しく見守っていてね。

  • #21 馬の命と判断

    こんにちは、高田崚史です。欧州はすっかり涼しくなってきて秋の気配です。皆さんはまだ残暑厳しいでしょうか。  今日は、少し重たいテーマでお話ししたいと思います。Horse Valueが現在の厩舎に移る前(杉本さん厩舎)のさらに前の厩舎(松浦厩舎)にいたときから一緒にいたトップが逝去しました。まずは、安らかに眠ってほしいです。25歳ということで、人間にすると100歳。長寿だったと思います。また、僕らを信頼してくださったオーナ-様に感謝申し上げます。  トップの最期は、立てなくなり、何度も立ち上がろうとして、最後まで食欲もあって…そんなトップらしいものだったと聞いています。この命の火が最後に燃えて生きようとするリアルな姿をお客様含めて見て感じていただきました。今後もウマットという僕らのコミュニティの在り方として、そんなありのままを見せていくことによって、そういった生の体験をしていただきたいと思います。  同時に、そんなアツさを感じつつ、僕ら人間には馬の命について判断しなければいけない側面があります。獣医さん、オーナーさん、僕らのような管理者、3者によって、馬にとって最善なことは何か?さらに良くなる見込みはあるか?という話が行われます。今回もそうして決断されたことを、僕らは最善と信じていくしかありません。  この判断は、馬の命についてだけではありません。馬の脚が少し痛い可能性があるときにどうするのか?僕らは競技をやってくる上で常に判断を求められてきました。その判断を振り返ってみると、間違えてしまっていたこともあります。結果として怪我が長引いたりベストパフォーマンスを出せずに心理的怖さに繋がってしまうこともあるからです。  この判断の質を上げていくのは経験であり、色々な知識であり、様々な人の考え方を聞くことに尽きます。同時に、そんな失敗の決断をした経験の中で、そんな馬と向き合い、反省して、リカバリーに励んだり、その失敗が本当に大きなトラウマや馬の一生を変えるようなものにしていく努力が大切になります。  僕自身、振り返ってみてもそんな判断ミスをたくさんしてきました。だけど、その判断ミスをした後にそれを大きな間違いにしてこなかった、つまりリカバリーに必ず力を尽くしてきたとはっきり言えます。そして、その反省や後悔の中でも「強く生きる」馬を、同時に「信じてくれる」馬を感じて愛情を育んできたのだと思うのです。  僕は、馬という生きている生き物と向き合う中でそんな経験をたくさんしてもらいたいと思っています。そこで起きることによって心から悩み、苦しみ、その分安心して、楽しんでという感情を味わってほしいと思います。当然僕らはアドバイスをしますし、判断をしていきます。でも同時に、そういった判断を自分でしていく、ということに取り組んでいただく機会も提供していきたいと思っているのです。  今回はここまで。とにかくトップ、これまでありがとう。これからもよろしくね。

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